三栄書房

三栄書房70周年特集

戦前に発行された
モーターファン

三栄書房は「モーターファン」を発行するために1947年(昭和22年)に誕生してから今年(2017年)で70周年を迎えました。

ところで「モーターファン」が三栄書房が誕生する20年以上前、つまり戦前から発行されていたことをご存知でしょうか。
「モーターファン」は1925年(大正14年)に創刊されました。当時は業界誌でしたが、自動車が普及するにつれ広く一般にも読まれるようになりました。今では考えられないことですが、このころの表紙は広告も兼ねていたためか、同じデザインが続くということもあったようです。
その後戦時色が強まる中、統制の影響を受けながらも「自動車日本」とタイトルを変え発行を続けていましたが、第二次世界大戦の物資統制でやむなく休刊することになりました。

戦争が終わり、三栄書房の設立とともに「モーターファン」の復刊という形で刊行を受け継ぎましたが、書類などはすべて失われてしまい当時のことはあまり伝わっていません。しかしながら、幸いにも当時の発行物の幾つかが三栄書房にも現存しています。
三栄書房70周年を機に今回これら貴重な資料を公開し、皆様と共に当時を振り返ってみましょう。

昭和3年(1928年)

モーターファン
 昭和3年11月号

・サイドカー旅行
・インデアンチーフスカウト型取り扱ひ方
・東京から九洲 千三百哩膝栗毛

昭和3年(1928年)

モーターファン
 昭和3年12月号

・昭和三年度決算 オートバイ界俯瞰
・東京MC倶樂部主催 東京王子決戰レース
・ビウイツ自動車會社の歴史
・新車紹介マツチレス

昭和4年(1929年)

モーターファン
 昭和4年1月号

・記録を作ったベロセツト
・獨逸アバストラツク競争
・同業組合の提唱
・オートバイ祕話 バロー丘の怪

昭和4年(1929年)

モーターファン
 昭和4年4月号

・世界で一番小さい飛行船
・路上ユーモア
・オートバイで豪洲一周
・内外業界消息

昭和9年(1934年)

モーターファン
 昭和9年1月号

・海外消息…巴里シヨウ間…國際六日間競争
・モーターサイクル異國風景
 全米を席捲する短距離トラツク競争
・西日本一周千五百哩を走破!

昭和9年(1934年)

モーターファン
 昭和9年3月号

・小型自動車限界問題
・モーターサイクル異國風景
 大道路レースの悲哀
・愛乘家心得帳

昭和9年(1934年)

モーターファン
 昭和9年4月号

・伊太利展を觀る
・新型紹介三気筒體鑄造の水冷却
・競争車(レーサー)設計上の新傾向

昭和9年(1934年)

モーターファン
 昭和9年9月号

・本社主催 全日本モーターサイクル選手權獲得大競争會愈々開催
・初めて車を買ふ人へ世界的選手が贈る助言
・三四年度小型界の動勢を示す 警視廳小型統計表

昭和10年(1935年)

モーターファン
  昭和10年4月号

・春季選手權獲得大競争會詳報
・國産ハーレー完成
・自動三輪車の上手な使ひ方

昭和10年(1935年)

モーターファン
 昭和10年11月号

・エンヂンの回轉不調の原因と其の修理法
・小型自動車ダツトサンサービス講座
・グラビア二ユース

昭和10年(1935年)

モーターファン
 昭和10年12月号

・パリーショウに觀る
 仏蘭西モーターサイクル界の展望
・誰にも直ぐ判るマツダ號の操縱手ほどき
・東京市場の中古車相場欄

昭和11年(1936年)

モーターファン
 昭和11年3月号

・AJS五〇〇cc四氣筩車發表さる
・馬力の慨念と操縱の仕方
・我が國に於ける小型車用内燃機關の發達に就て

昭和11年(1936年)

モーターファン
 昭和11年8月号

・小型自動車購入に就て
・小型自動車販売の實際研究
・試乗座談會 國産單車メーカーに聽く

昭和11年(1936年)

モーターファン
 昭和11年9月号

・ニユーエラ七五〇オートモデル
・ナチス獨逸の代表車BMW
・ドライブコース案内
 景勝と傅説の房総半島を探る

昭和14年(1939年)

モーターファン
 昭和14年8月号

・配給機構の再編成と中小業者の救濟對策
・警視廳新交通課長と語る
・戦時體制化の日産自動車を觀る
・赤き血に燃ゆる少年戰車兵志願者募集案内

三栄書房誕生

敗戦ですべてを失った日本。まだ混乱が収まらないなか、産業復興の一助となるべくモーターファンは復刊された

総合自動車出版社への流れ

モータリゼーションの加速から自動車レースへの期待が高まり、モーターファン別冊オートスポーツが誕生した

ライバルと共に

グラフィカルな誌面構成のライバル誌レーシングオン創刊に衝撃が走る。その直後、日本に空前のF1ブームが到来した