日本の名レース100選
Vol.21 '85 WECジャパン
2007.01.25
不定期刊
定価1026円 (本体価格933円)
ISBN:9784779601859
「1985年WECジャパン」
日本人、世界選手権戦初勝利の瞬間 ―悪天候で海外勢全車撤退
台風接近による豪雨に見舞われた、第3回目のWEC。海外からやって来たドライバー達は危険すぎるとしてレースの中止を要請。結局天候の様子を見ながら待機となり、スタート時刻が予定よりも大幅に遅れた。ペースカー先導によるスタートとなったが、その先導中に海外チームは全車コースを外れ、ピットに戻り、レースを棄権してしまった。その結果日本チームだけによる「国際レース」となり、周回数も予定されていた227周から62周に短縮。それでもスピンやクラッシュが続出する展開となった。そんな混乱模様のなか、終始別格の速さでトップを走り続けたのが星野一義(マーチ85G)で、ドライバー交替なしで全周を走り切り優勝を遂げた。このように変則的な一戦ではあったが、星野は日本人初の、世界選手権優勝者となったのである。