新幹線の新時代が到来!
新幹線の最新技術がこれ一冊で丸わかり!
[CONTENTS]
[特集]ヨンサントウ
〜現代につながる高速化の技術〜
特急列車ネットワークの原形を完成させ、スピードアップ時代到来を予感させたダイヤ改正の意義とは
ヨンサントウとは、国鉄が1968(昭和43)年10月1日に実施したダイヤ改正の俗称で、その実施年月からそう呼ばれる。数ある国鉄のダイヤ改正の中でもよく知られた改正で、現在のわが国における特急列車ネットワークの原形を作り、複線化や電化をはじめとしたインフラ整備が充実。在来線特急列車の最高速度は120km/h、ブルートレインは110km/h、コンテナ特急列車は100km/hへと引き上げられ、スピードアップ時代の到来を予感させた。一方、戦後長らく続いた輸送力増強路線の転機ともいわれ、その投資は国鉄の赤字体質を決定的にしたとも評されることがある。さまざまな意味で意義深いヨンサントウ。当時の技術開発を振り返りながら、その意義を探ってみたい。
■戦後の代表的な白紙ダイヤ改正
■ヨンサントウまでの技術の進化
■動力近代化
・ 特急電車の開発と運転拡大
・ 新型ディーゼルカー特急車両の投入
・ 新型電気機関車の登場
■安全な高速運転技術のために
・ 特急形電車のブレーキ機構
・ 特急形客貨車・気動車のブレーキ機構
■保安設備の拡充
■線路の改良・ルート変更
■指定席販売システム
■ヨンサントウ以降のスピードアップ計画
[番外編]碓井峠66.8‰の克服
ヨンサントウ改正から169系を投入し、
他線区に劣らぬ輸送力を確保した信越本線
復興のシンボルとして「はやぶさ」復活
〜震災から49日で東北新幹線全線復旧〜
2011(平成23)年3月5日に運転を開始した「はやぶさ」。しかしその翌週の3月11日に発生した東日本大震災によって、東北新幹線も被災してしまった。それから49日後の4月29日、東北新幹線は全線が開通。速度規制や運行本数の制限など臨時ダイヤながら「はやぶさ」も運転を開始し、東北復興のシンボルとして走り始めた。
■東京〜東北を結ぶ大動脈のエース
「はやぶさ」への期待大!
■秋田・山形新幹線
日本海側から被災地へのルートとして
重要な役割を果たす
■「はやぶさ」のグランクラス料金の半額を
義援金として寄付
■「つなげよう、日本。」キャンペーンステッカーは
JR東日本の新幹線全線で展開
復活 国鉄蒸機のすべて
〜C61 20の復活でますます盛り上がる国鉄形蒸機〜
2011(平成23)年6月4日、JR東日本がC61 20を復元して営業運転を開始した。これによって、現在営業運転を行なっている国鉄形蒸機は9形式16両となった。
■ JR東日本復活蒸機のテクノロジー
■ JR東日本のSL列車用客車カタログ
■ C61 20復活までの道
■ 全国動態保存SLガイド
■ 梅小路蒸気機関車館