「1987年F1日本GP」
10年ぶりのF1開催は鈴鹿にて――ホンダ勢をフェラーリが破る
日本でもF1の本格的な定期的かつ継続開催がスタートした1戦。来日したドライバーはA.プロスト、A.セナ、M.アルボレートなど、そのキャリアの中で一番の輝きを見せていた。さらに日本人初のF1レギュラードライバー中嶋悟の応援に駆け付けたファンも多く、決勝日は11万数千人が詰め掛けた。更にN.ピケとN.マンセル、ウィリアムズホンダのチームメイト同士のチャンピオン争いが、僅差のままこの鈴鹿にもつれこんだ。87年ワールドチャンピオン決定可能性を孕んだ予選のポールシッターはフェラーリのG.ベルガー、2位はマクラーレンのA.プロスト。
スタートして間もなくプロストはパンクで後退、2位に繰り上がったロータスのA.セナは3位ウィリアムズのN.ピケを抑え続ける。ベルガーの駆る紅いNo.28はホンダのお膝元「スズカ」を快走して行く…。