「F1世界選手権イン・ジャパン」
日本初のF1GP開催 ―雨中の大逆転劇と日本勢の健闘と
日本初のF1GPは30年前、富士スピードウェイで行なわれた。76年の最終戦となったこのレースはこの年のチャンピオン決定戦となった。ドライバーズタイトルはニュルブルグリンクでの炎上事故から奇跡的に生還/カムバックしたフェラーリのラウダとマクラーレンのハントに絞られていた。決勝当日、雨と霧でレースは中止事態寸前となる中、 日没時刻から逆算したギリギリの午後3時過ぎに雨足が弱まった隙を突いてスタートする。レースは波乱の連続、日本勢の活躍、そして大逆転に満ちあふれ、グランプリ史上に残る一戦となった。