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モーターファン別冊 インポートシリーズ
シトロエンC3&DS3のすべて

2010.06.04
不定期刊
定価713円 (本体価格648円)
ISBN:9784779609497

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モーターファン別冊 インポートシリーズ
シトロエンC3&DS3のすべて
●シトロエンC3とは

コンパクトカーでも、シトロエンはシトロエン。常に前衛であることを願うユーザーの期待は、新型C3においても裏切られることはなかった。

そう感じさせる最たる要因は、ドライバーの頭上後方にまで伸びる広大なウインドスクリーンの存在だ。“ゼニスフロントウインドウ”と名付けられたそれは、垂直方向の視界を108度まで拡大。スリムに仕立てられたAピラーとの相乗効果によって、圧倒的な開放感を提供する。後席乗員のほうがその恩恵に与りやすいサンルーフとは異なり、フロントシートに座る乗員もパノラミックビューが楽しめるのが大きなメリットだ。

このような明るく広い視界がもたらす独自のドライビングプレジャーを、シトロエンは“ビジオドライブ”と定義した。C3が属するBセグメントでは、徹底して実用にこだわるクルマが多い。そんなライバル達を横目に見ながら、さらっと新しい遊び心に溢れる提案をしてしまうあたりが、シトロエンたる所以である。

新型C3のもうひとつのポイントは、質感の高さだ。特にそれが顕著なのがインテリア。メーターパネルをアーチ上に覆うバイザーや水平に走るメタル調パネル、各部にあしらわれたクロームのアクセントといった要素で構成される室内の上質さは、Bセグメントの水準を軽く上回るものである。

ボディサイズは全長が105mm、全幅が60mm大きくなったものの、それでもBセグメントではコンパクトな部類。日本の都市部では、その取り回しの良さが大きな武器となることだろう。搭載されるパワートレーンは、1.6L自然吸気エンジンと4速ATの組み合わせとなる。

もうひとつ、新型C3で見逃してならないのはその価格設定。209万円からという魅力的なプライスが掲げられているのだ。どちらかというとマニア向けと思われがちなシトロエンだが、先代C3は世界で200万台以上を販売した実績を持つベストセラーカー。今後は日本でも、C3の姿を路上で見かける機会が多くなりそうだ。


●シトロエンDS3とは

最近の自動車メーカーは、過去の名車の遺産を引っ張り出して商売するのに熱心だ。だから“DS”という車名を聞いたとき、「またか」と思った人もいるかもしれない。

しかし、我々の前に姿を現したシトロエンDS3は、1955年に衝撃的なデビューを飾ったかつての名車とは似ても似つかないもの。“DS”という名称はあくまでも、前衛的かつ独創的なクルマのキャラクターを象徴するものに過ぎないのだ。今後は、シトロエンが掲げる“クリエイティブテクノロジー”というブランドスローガンを体現するシリーズとして、“C”シリーズとは一線を画したより個性の強いモデルに“DS”の名称を与えていくという。

その第一弾となったDS3の魅力は、スタイルに集約されていると言って過言ではない。フロントバンパーに埋め込まれたLEDのランニングライトは昼間でも独特な存在感を誇示し、Bピラー上部をブラックアウトすることでルーフが宙に浮いているかのように見せる演出もユニークだ。

インテリアはプラットフォームを共通とするC3と同じ部分が多いが、マテリアルのカラー変更などによりイメージチェンジを図っている。

そんなDS3のアピアランスを一層個性的に演出するために用意されたシステムが、「ビークルパーソナリゼーション」である。これはボディ、ルーフ、ドアミラー、ホイール、ダッシュボードのカラーコーディネートを、ユーザーが自由に選択できるというもの。高級サルーンではこの手のオーダーメイドシステムが一般的になりつつあるが、Bセグメント・クラスでそれを取り入れた例は珍しい。

エンジンはC3と共通の1.6L自然吸気のほか、よりパワフルな1.6Lツインスクロールターボ+6速MTをラインナップ。足まわりはC3とは異なるチューニングが施され、より小気味いいスポーツドライビングを堪能できるのも、DS3の醍醐味と言えるだろう。

C3試乗記

これまでに体験したことのない視界を持つC3。シトロエンらしいフットワークと相まって、そのドライブフィールは独自の世界へと誘ってくれる。

C3ロングドライブ

新型C3を駆って、白川郷・郡上八幡へ。疲れを知らない極上の乗り心地は、シトロエンならでは。

DS3試乗記

スタイリッシュなだけではない、DS3のアスリートとしての実力を紐解く!











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