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モーターファン別冊・ニューモデル速報
フリード&フリードハイブリッドのすべて

2011.11.16
不定期刊
特別定価503円 (特別本体価格457円)
ISBN:9784779613517

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フリード&フリードハイブリッドのすべて
~燃費も、ちょうどいい~

最も売れているホンダ車であるフィットとフリード。そのどちらにもハイブリッド仕様が用意されたことになるが、いずれの場合もハイブリッド化によってベース車の魅力がスポイルされていないことは、ホンダ得意の低床パッケージの恩恵でもある。

フリードの特徴といえば、4215mm×1695mmというコンパクトなボディながら、実用的な3列シートを備える点だ。ハイブリッド化に伴ってバッテリー類の収納場所が必要となるが、そのスペースは低床設計を活かして3列目席の床下に確保。当然、この3列目席の床下高は上昇(+65mm)したものの、シート脚部を低く設計することにより、ベース車と同じヒップポイント高に設定されている。つまり、3列目席の頭上空間はガソリンエンジン車と変わらない。

派生車種であるフリードスパイクハイブリッドについては、バッテリー搭載によるラゲッジ床面の上昇は35mm。ハイブリッドシステム用吸気ダクトの取り回しなどの関係で『反転フロアボード』の幅は狭められたが、フラット状態でのラゲッジフロア高はベース車と同じ。フリードスパイクの積載性や使い勝手は、相変わらずだ。

搭載されるハイブリッドシステムは、インサイトやフィットハイブリッドよりも排気量が大きい1.5Lエンジン+モーター。これは、車重の違いや多人数・多積載を前提とするフリードにゆとりの走りをもたらすためのチョイスといえる。また、減速時の全気筒休止システム、低速クルーズ時のモーター走行、ハイブリッド専用に最適化されたCVTの採用などにより、10・15モード燃費は24km/Lと良好だ。

また、他のホンダ・ハイブリッド車と同様に、エコ運転をサポートする機能も充実。燃費の状況を色で表示するアンビエントメーター、リーフのアイコンでエコ運転レベルを知らせてくれるティーチング機能、ナビの通信機能を活用した燃費ランキングなど、ドライバーがエコ運転を楽しめる仕掛けが盛り込まれている。

その他、多くの部分はベースとなったガソリンエンジン車と大きく異なるところはないが、ハイブリッド車デビューと同時に、シリーズ全体に改良が施された。大きく変わったのは、乗車人数。従来は3列目にも3名掛けが可能な7人乗り/8人乗り、そしてフリード『FLEX』とフリードスパイクという5人乗りがラインナップされていた。

これを、3列目を2名掛けの6人乗り/7人乗りへと変更するのとあわせて、『FLEX』を廃止して5人乗りをフリードスパイクに一本化。2列目がキャプテンシートとなる6人乗りは、上級グレードの全席両側にアームレストが備えられるうえ、3列目中央にポケットが追加されるなど、快適性が向上した。さらに、2列目中央席にもヘッドレスト&3点式シートベルトが装備され、横滑り防止装置『VSA』や急勾配でのずり下がりを防止する『ヒルスタートアシスト』の全車標準装備化などが実施され、安全面での進化も著しい。

ガソリンエンジン車のベースグレードが『G』、そのエアロ仕様が『Gエアロ』というのはこれまでと変わらず、ここに『ハイブリッド』が加えられるのが、フリード/フリードスパイクの基本グレード構成。3グレードそれぞれに異なるエクステリアが与えられ、より個性的に進化を遂げている。

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