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モーターファン別冊・ニューモデル速報
トヨタ・アクアのすべて

2012.01.18
不定期刊
特別定価503円 (特別本体価格457円)
ISBN:9784779613951

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トヨタ・アクアのすべて
もはや、“30km/L”という数値は特別ではない。そんなことを思わされるほど、続々とこの大台をうたうモデルが登場するなか、ついに“40km/L”を掲げて現れたアクア。ミニバンやセダンなど、幅広く取り揃えるトヨタのハイブリッド車ラインナップにおける入り口を、最良の燃費で担う。


●アクアとは
~ハイブリッドなコンパクト~

いかにも「トヨタのハイブリッドカー」というルックスだ。サイドのトライアングルシルエット、フロントバンパーのエアロコーナーなど、プリウスに通じる空力性能を感じさせる要素を取り入れているせいもあり、見た目の印象は「小さくなったプリウス」と言える。いかにもスタイリッシュな、先進的なイメージだ。

しかし、そのコンパクトボディから想像できないほどの空間が、車内には広がっている。これに寄与しているのが2550mmという長さを誇るホイールベースで、前席シートバックの薄型化も相まって、後席乗員にも十分な膝まわりスペースを確保。室内長に余裕を得たおかげで前席のシート自体も大型のものを採用することができ、その快適性は従来の国産コンパクトカーを上回る。

広さでいうなら、ラゲッジルームは特筆もの。プリウスをはじめとする『THSII』搭載車の多くはラゲッジスペースを活用してハイブリッドバッテリーを搭載しているため、ラゲッジルーム自体は狭くなりがち。しかし、アクアでは後席下にバッテリーが配置されているため305Lという容量が確保され、床下収納まで用意されているのだ。

こういったスペース捻出のために、ハイブリッドシステム自体も小型化。先代プリウスと同じ1.5Lエンジンをベースに、クールドEGRシステムや小型電動ウォーターポンプなど約70%の部品を新設計。モーターも新設計され、ハイブリッドトランスアクスルはプリウス比で全長21mm、重量8kgの低減が図られている。

この新ハイブリッドシステムによって実現された燃費は、10・15モードで40.0km/L(『L』グレード)、JC08モードで35.4km/Lと、プリウスを上回る数値を達成。燃費運転をサポートする仕掛けはさらに進化し、消費したガソリン価格を表示する『エコウォレット』や、エコ運転レベルを採点する『エコジャッジ』など、さまざまな情報を映し出すマルチインフォメーションディスプレイが用意される。また、このディスプレイでハイブリッドシステムの作動状況を確認することも可能だ。

装備面においても、ハイブリッドらしいアイテムが揃う。連続音により歩行者に車両の接近を知らせる『車両接近通報装置』や、『EV』と『ECO』という2種類のモードスイッチ、さらに先進性をアピールするLEDヘッドライト(オプション)までが用意され、安全快適なドライビングを実現。その他、紫外線を99%カットする『スーパーUVカットガラス』、ウイルス抑制や保湿効果を高める『ナノイー』(ともにオプション)といった装備もあり、室内の快適性に寄与してくれる。

気になる価格は169万円~185万円。現行プリウス以降お買い得感が高まったトヨタのハイブリッド車だが、そのコストパフォーマンスは随一。グレードにより4色が用意されたインテリア、10色から選べるボディカラーなど、コンパクトカーらしい演出も魅力のひとつだ。

40km/Lの低燃費を実現した、コンパクト&ハイブリッド

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