モーターファン・イラストレーテッド
Vol.69 「曲がる」原理と「曲げる」技術
2012.06.15
毎月15日
定価1760円 (本体価格1600円)
ISBN:9784779615245
Vol.208 生産と販売
「直進は旋回の連続である」という言葉が示すように、「曲がる」とは実はクルマにとって複雑な現象。Vol.69ではクルマを「曲げる」ための技術を特集。
「直進は旋回の連続である」という言葉が示すように、
私たちは直進する時ですら、
ステアリングを微妙に切り続けています。
「曲がる」という行為は
実はクルマにとって非常に複雑な現象。
ステアリングを切るだけでどうしてクルマは曲がるのか、
車両のピッチやヨー、ロールだけではなく、
路面から車両への入力も加味されて
初めてクルマは曲がる。
その原理の奥は深いです。
特集の前半部分、Chapter1〜Chapter3では
「曲がる」に焦点を当てて、
旋回の基礎や車両の自転と公転、
ロールによる荷重移動などについて解説しています。
Chapter1 走るとは非常に複雑な現象である
Chapter2 曲がるということ
6自由度の運動
—地上に固定した3座標と
車両に固定した3座標
2輪モデルによる旋回の基礎
車両の自転と公転
4輪モデルによる旋回の基礎
車体のロールによる荷重移動
Chapter3 進路を積極的に「曲げる」ための4つの手段
ステアリング制御
トルクベクタリング
ロール制御
前後駆動トルク配分
また、クルマを「曲げる」という行為を
サポートするシステムがあります。
後輪操舵やサスペンション制御、
左右駆動力制御に、前後駆動力配分、とその種類も様々。
特集の後半部では、トヨタのVDIM-Step5や
日産のEVハンドリング向上用駆動トルク制御、
三菱のAYC、アウディのスポーツディファレンシャルなど
各メーカーの操安技術を例に挙げています。
さらに、三菱のエンジニア時代にAYCの開発に携わった
一関工業高等専門学校教授の澤瀬薫教授が登場。
澤瀬教授がエンジニア時代に培った研究と
それをEVへと活かしていく手段について
自ら筆を執っています。
Chapter4 「曲がる」ための最新テクノロジー
トヨタ/レクサス VDIM-Step5
日産 EVハンドリング向上用駆動トルク制御
三菱 AYC(アクティブヨーコントロール)
左右輪間のトルク移動とヨーコントロール
一関工業高等専門学校 澤瀬薫教授
AYCはいかにして生み出されたか
電動自動車の駆動力配分
ホンダ SH-AWD
アウディ スポーツディファレンシャル
BMW
ダイナミック・パフォーマンス・コントロール
インテグラル・アクティブ・ステアリング
Epilogue クルマの「走り味」は機械設計と制御で決まる
MFi 連載 & Report
MF eye VWグループのeモビリティ・ストラテジー
MFi Driving Report
メルセデス・ベンツE300ブルーテック・ハイブリッド
E400ハイブリッド
MFi Technical Report
ドイツIAV社の最新エンジニアリング技術
Motorsport Technology
パイクスピーク用三菱i-MiEVevolution
国政久郎 サスペンション・ウォッチング
スバルBRZ/トヨタ86
デザイン・チュートリアル
デザイナーのスキルが見せた可能性
日産×輪廻のラグランジェ
畑村耕一 博士のエンジン手帖
マツダSH-VPTS “SKYACTIV-D 2.2”
MFi Bird View 自動車鳥瞰図
MFi Technical Report
三菱ふそう 新型キャンター・エコハイブリッド
MFi Technical Report
日産キャラバンの新型ディーゼル YD25DDTi
人とくるまのテクノロジー展 A to Z図鑑
ニコラ・マテラッツィの自動車技術史
ヘンリー・マーティン・リーランド
SUPERCAR CHRONICLE
シトロエンSM