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モーターファン別冊・ニューモデル速報
アウトランダーのすべて

2012.11.13
不定期刊
特別定価503円 (特別本体価格457円)
ISBN:9784779615962

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アウトランダーのすべて
パジェロに代表されるヘビーデューティーから一転、使いやすいミッドサイズのボディに3列シートを与えられ、三菱SUVの新たな魅力を開拓したアウトランダー。ユーザーの新たなニーズの受け皿となるべくして誕生しただけあり、新型もそんな“いま”を意識した進化を遂げている。

アウトランダーの特徴といえば、ライバル勢と比べて少々長めの全長に3列シートを配置するという、独特のパッケージング。二代目においてもそれは継承されており、短距離限定のエマージェンシーシートという表現がしっくりくる狭小スペースしかなかった3列目席は、シート幅を120mm拡大すると同時に、クッションを厚めに変更。また、2列目席のロングスライド機構(250mm)により、居住環境が大幅に改善された。

ラゲッジの使い勝手についても、著しい進化が見られる。2列目席と3列目席を格納した状態での荷室長は、先代比で+335mmとなる1685mm。一体格納式だった3列目席は5対5分割式に、2列目席はダブルフォールディング式格納が採用され、どちらも格納すればフラットで使いやすい空間となる。また、最上級の「24Gナビパッケージ」には、エレクトリックテールゲートまで備えられており、小柄なユーザーにも優しい。

このような堅実な改善と同時に、飛躍的に高められたのが安全性だろう。「eアシスト」と名付けられた先進デバイスが上位2グレードに備えられており、①衝突被害軽減ブレーキシステム、②車線逸脱警報システム、③レーダークルーズコントロールシステムという3つの機能を備える。これらの機能は、電波レーダーとカメラで車両前方の状況を把握することで可能となるもので、それぞれの機能をひと言で説明するなら、①ぶつからない、②はみださない、③ついていく、ということになる。つまり、乗員の安全性はもちろん、運転時のストレスを軽減してくれる装備、というわけだ。
そして、特筆すべきは、これらの先進機能が9万5000円で手に入るという点だ。他メーカーでも同様の装備はあるが、新型アウトランダーの価格設定は、間違いなくバーゲンプライスといえるだろう。

また、安全性といえば、忘れてはならないのが、三菱のお家芸といえる電子制御4WDシステムだ。FFをベースとしつつ、路面状況に応じて4WDに切り替わることで燃費にも配慮した「4WD ECO」、さらには「4WD AUTO」「4WD LOCK」といったモードが用意され、路面状況を問わず走行安定性を高めてくれる。さらに、左右輪の駆動力制御機能まで加わる「S-AWC」を選べば、他では得難いほどの走行安定性を味わえるだろう。

最後に触れておきたいのが、燃費向上に対する取り組み。新型のエンジンラインナップは、FF仕様が2.0L、4WD仕様が2.4Lエンジンとなっているが、ともにアイドリングストップ機構を搭載。エンジンやエアコン、4WDを統合制御して燃費を向上させる「ECOモードスイッチ」や、メーター内にエコ運転レベルを表示する「ECOドライブサポートシステム」なども備わる。全グレードで50%のエコカー減税を達成していることからも、その実力がうかがえるだろう。

“ぶつからない、はみださない、ついていく”を実現した先進装備を安価で提供しつつ、上質さと環境性能を格段にアップさせた新型が登場!

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