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モーターファン別冊・ニューモデル速報
新型クラウンのすべて

2013.01.24
不定期刊
特別定価503円 (特別本体価格457円)
ISBN:9784779616792

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新型クラウンのすべて
今度のクラウンは、2シリーズでの構成となる。すなわち、高級車らしいフォーマル・テイストを前面に押し出した「ロイヤル」シリーズと、ハイ・パフォーマンスを予感させるスポーティな「アスリート」シリーズだ。「ハイブリッド」に関しては、独立したシリーズとして展開されるのではなく、「ロイヤル」と「アスリート」それぞれに用意されることとなった。

この両シリーズの違いはというと、そのエクステリアによるところが主なもの。グリルやライトなど前後の表情が異なるのはもちろん、フロントフェンダーなども違うものが与えられており、「アスリート」は筋骨の逞しさをアピール。全高も「ロイヤル」より10mm低く、より低重心を強調したスポーティな印象だ。

そのスポーティイメージにふさわしい3.5L車が用意されているのも、「アスリート」のみの特徴。この3.5L車には8速AT&パドルシフトが装備され、前後ブレーキが強化されるなど、他グレードよりもスポーツ性能を重視した専用装備が与えられており、見た目だけにとどまらない。

他のパワートレーンは両シリーズ共通で、ガソリンエンジンが2.5L、ハイブリッドが2.5Lエンジン+モーターとなる。ハイブリッドのエンジンは先代のV6 3.5Lに換えて直4 2.5Lへとダウンサイジング。モーターの最高出力も抑えられ、パフォーマンス重視から燃費重視へと路線変更が図られた。その効果は数値に色濃く反映されており、JC08モード燃費は23.2km/Lと先代より10km/L近く改善。「D-4S」採用エンジンとしてはトヨタ初となるレギュラーガソリン仕様であるのも、うれしいポイントだ。

走行関連については、新たなデバイス「走行制御モード」の採用も注目すべきところ。ナビ画面下に設置されているタッチパネル式の5インチディスプレイがそれで、「スポーツ」(ロイヤルシリーズは「パワー」)「ノーマル」「エコ」「スノー」という4モードを切り替えることが可能。これに加えてハイブリッドには「EV」モードも用意されており、好みのアクセルレスポンスやハンドリング、燃費性能を選べる。また、このディスプレイではエアコンの調整やリヤシート&サンシェードの操作などの機能も搭載。さらにはオープニングムービーもここに表示されるなど、スイッチ類の代わりとなるにとどまらないエンターテイメント性も有している。

先進の安全装備が充実したのも、新型のトピックスのひとつだろう。従来から採用されている「プリクラッシュセーフティシステム」に加えて、障害物への接近を感知してエンジン出力を抑制してくれる「インテリジェントクリアランスソナー」や、アクセルが踏み込まれたまま通常とは異なるシフト操作をした場合にエンジン出力を制御する「ドライブスタートコントロール」など、駐車場内での事故防止に役立つ機能も初採用。先行車や対向車にハイビームを直接当てないように自動制御する「アダプティブハイビームシステム」は、夜間走行の役に立ってくれる装備だ。

こういった装備はもちろん、新規設計により剛性や静粛性が高められたボディ、よりしなやかな乗り味を目指したサスペンションなど、“クラウンらしさ”の追求は多岐に及ぶ。また、後席膝まわりスペースの拡大(先代比+約20mm)や、ハイブリッドでも充実した容量のラゲッジルーム(先代比+86L)を備えるなど、居住性や使い勝手面でも着実な進歩を遂げている。

2.5Lエンジン+モーターの最新ハイブリッドシステムを搭載し、23.2km/Lの低燃費を実現。3.5Lエンジン搭載のスポーツモデルもラインナップし、これまでのクラウンの常識を打ち破る!

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