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モーターファン別冊・ニューモデル速報
新型エクストレイルのすべて

2014.01.28
不定期刊
特別定価503円 (特別本体価格457円)
ISBN:9784779620522

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新型エクストレイルのすべて
新型エクストレイルには大きな変革がいくつも起きているが、最たるものは初代から二代目にわたり骨太な四角にこだわっていたスタイリングの刷新だろう。新型では軽快でスポーティ、かつ滑らかなテイストへと生まれ変わった。従来のエクストレイルファンにとっては好みが分かれるだろうけれど、ひと目で新型だと分かる新鮮さに満ちあふれたものだ。

また、3列目のシートを組み込んだ7人乗り仕様が登場したのも大きなニュース。シートサイズが控えめで空間も本格的なミニバンのように広くはないから、大人が長時間しっかりと座れるという場所ではない。しかし、年に数回の近距離移動用として3列シートを必要としているという人であれば、購入候補リストにエクストレイルを追加できるようになったというわけだ。もちろん2列仕様も用意されており、こちらは上下や前後に空間を仕切れる防水フレキシブルラゲッジボードによって、自由自在に似室内をアレンジ可能。アウトドアレジャーでの使い勝手が高められている。

そして、先進技術が惜しみなく投入されているのも外せない。「エマージェンシーブレーキ」という衝突回避/追突軽減ブレーキ(なんと単眼カメラ式!)を採用しているのをはじめ、後側方車両検知警報、ふらつき警報、進入禁止標識検知(フロントカメラで標識を検知して進入しそうになると表示とブザーで注意を促す)など、日本市場で発売される日産車としては初採用の安全装備がてんこ盛りなのだ。そのほか、駐車時に自動的にハンドルを操作してくれるインテリジェントパーキングアシスト、エンジンとブレーキを制御することで凹凸道での乗り心地を高める「アクティブライドコントロール」、コーナーやブレーキ時に自動的にエンジンブレーキを付加する「アクティブエンジンブレーキ」など世界初の装備も惜しみなく投入されている。

それら世界初、日産初の高度なメカニズムの採用は、エクストレイルが日産にとっていかに重要なモデルであるかを端的に表している証。エクストレイルは世界百数十カ国で販売される日産の主力モデルの1台で、大きな期待がかかっているのだ。

また、新型エクストレイルは日産の新しい設計思想である「CMF(コモン・モジュール・ファミリー)」を採用した第一弾であることも見逃せない。これは「エンジン」や「フロントアンダーボディ」「リヤアンダーボディ」など5つに分けたモジュールを自在に組み合わせることで、セダン、ミニバン、そしてSUVと異なるジャンルやサイズのモデル間でも大幅な部品共用化を図る手法。先進技術を数多く投入しながらもほぼ従来どおりの価格設定を実現した秘密は、CMFによって開発や生産のコスト低減を進めたことにあるのだ。

一方で、タフギアとして追及した使い勝手は不変。シート、フロア、そしてラゲッジを防水としていることで、マリンスポーツやウインタースポーツ、そしてキャンプなどを楽しむアクティブユーザーに便利なSUVである。アウトドア派の使い倒し系SUVというキャラクターはまったく失われていないのだ。先述したラゲッジのフレキシブルボードは、先代の引き出しを組み込んでいた荷室よりも、実用性を重視した産物と言えるだろう。もちろん、「ヨーレートセンサー」や「Gセンサー」を備える凝った4WDシステムも継続採用だ。

見た目は大きく変わったが、中身も魂もしっかりとエクストレイル。そんなことを強く実感させるフルモデルチェンジなのである。

なお、新型にはディーゼルエンジンの搭載はなく(先代ディーゼルモデルは併売)、代わりにハイブリッドモデルが遅れて登場する予定だ。

スタイリッシュに進化したタフギア

オフローダーから熱い支持を受けていたエクストレイルが、三代目にして大変身! 好評の防水シートや卓越した4WD性能は継承しながら、より上質さを身に着けて、悪路から街中まであらゆるシーンに溶け込む存在へと進化を遂げました。そんな新型エクストレイルの魅力を、『すべてシリーズ』で堪能してください。

CONTENTS

試乗インプレッション/オフロード試乗/ライバル車比較試乗/開発ストーリー/メカニズム徹底解説/使い勝手徹底チェック/バイヤーズガイド…and more


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